陶片狂さんに

後悔先に立たずと言いますが、本当にそうですね。
どうして私はこの陶片を陶片狂さんにすぐに送らなかったのだろう。
多忙で日本各地にはなかなか行けないから送ってもらえるとどんなものでも
嬉しいんですよというような事を陶片狂さんは言ってくださったことがあった。
なのにこの陶片はまだ私の手元にあるまま。
本州に比べると歴史浅い北海道で拾ったものなのでたいしたものでは
ないとは思うけどもっと早く送っておけばよかった。
もう陶片狂さんの素晴らしい目利きと博識すぎるほどの陶片への知識を
お聞きする事がこんなに早く叶わなくなるなんて思いもしなかったのです。
実際にお会いできたのは10年前が最後になってしまいましたが
漂着物学会でお会いした数々の中で陶片狂さんは特に印象深く
ユニークで素晴らしい方でした。
なので突然の旅立ちに多くの方が驚いているのではないでしょうか。
私もその一人です。
もしかすると陶片狂さんご自身も驚ろかれているのかもしれない。
でも、きっと陶片狂さんはあの笑顔で何にも縛られず今まで行けなかった
場所や土地に行き陶片を探したり陶器を見聞なさっているのかもしれません。
そうであって欲しいとも思っています。
陶片狂さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
陶片狂さんの陶片窟日記を今一度読み返したいと思います。
| ものすごく雑記な日記 | 23:20 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑